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もし、海水面が100m上がったら
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問題
日本の一部です。どこでしょう?

<答え>は次の画面
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テクニック&ポイント
国土地理院の50万分の1地形図を基に、標高100mの線をトレースして作図。都市の標高は、中心地の平均標高を割り出したものを、基準標高点とした。
高層ビルは船の道標になる
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1996年の秋、アイスランドの氷河の下の火山が爆発し、氷河が解けだした。大洪水が起きたというニュースを聞いて、森下さんはある地図を思い出した。それは、もう20年も前に森下さん自身がつくった1枚の日本地図である。もし、海水面が100m上昇したら日本列島は、どうなるのか。等高線を基に描いたら、こんな日本が浮かんできた。

アイスランドの火山爆発により氷河が解けだしたというのは、地球全体から見たらほんの少しの量かも知れません。しかし、南極やグリ-ンランドなど地球の陸上を覆うすべての氷が解けたら、海水面は100m上がるといわれています。そういう想定のもとに、標高100mの地点を線で結んでいき、このような地図ができあがりました。

たとえば、関東平野だけを見てみますと、ほとんどの都市が海面の下に沈んでしまいました。宇都宮、前橋、八王子を結ぶ海岸線が生まれ、房総丘陵がリアス式海岸の美しい島に変わりました。山形平野には日本海の海水が流れ込み、鶴岡と酒田が沈没して、山形市は港町になります。海岸に近い都市はすべて沈み、全国の都道府県庁所在地のうち残るのは、盛岡、山形、宇都宮、前橋、長野、甲府の6都市だけです。
大都市の高層ビルは人工島のように海面から点々と顔をのぞかせ、行き交う船の道標のように見えるでしょう。
水没した部分は、天然の水族館となって庶民に親しまれるレジャーランドとなるかもしれません。そして、多くの干潟が生まれ、野鳥の楽園も誕生し、大気汚染のない美しい島国が誕生するかもしれません。

今回は、フォッサマグナの糸魚川=静岡構造線を境に線を引き、列島の東部分が沈んだ地図を掲載。次回は、西半分が沈んだ地図を掲載します。
構成 三代川律子[フリーライター]



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上の問題の<答え>と海水面が100m上がった関東地方を紹介。
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