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大阪ドームと遊び心
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『にっぽん一やで~!』
【ぴあMAP大阪・神戸・京都'97.98】より
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テクニック&ポイント
まるで宇宙船を思わせる大阪ドーム。その断面図はメカロボットのようでもある。3階の観客席と5階の観客席が重なってしまうので、この立体の建物を平面で見せるために、5階の内側が3階の外側になるように拡大して描き、本来なら隠れてしまう3階席を同一平面上で見えるように工夫した。

ドームの喧噪と静かな夜の星空
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「日本最大級」の大阪ドームがオープンした。最大5万5千人が収容できるというスケールで、しかもイベントの種類によって天井やアリーナ観客席が変化する仕掛けもついている。関西人のエネルギーがここで一気に爆発したら、なんだかすごそうだ。この大阪ドームには森下さんの遊び心が詰まっている。森下さんの遊び心は日常生活でも、図面上でも同じように発揮される。

私は生まれも育ちも広島ですが、子供のころからスキーをしています。「えっ? 広島でしょ」と、不思議がる人もいますが、中国山地にも毎年雪が積もります。自宅の横に寺道と呼ばれる坂道があって、そこが専用ゲレンデでした。寺道を上り切れば、お寺があります。何回も何回も、ひたすら自分の足で坂道を上っては、滑る。夢中でした。
東京で仕事をするようになってからは、休みが取れると、上野発11時50何分かの石打行きスキー専用列車に乗って出かけました。終点の石打には明け方5時ごろに着きます。駅の改札口には民宿のおじさんが、ソリを引いて出迎えに来てくれていました。スキー板をソリに積み、凍りついた道を世間話をしながら歩きました。雪は屋根近くまでありました。

いまも毎シーズン、スキーに出かけます。行き先は越後湯沢。雪質が子供のころに過ごした中国山地の雪に似ているので、気に入っているのです。でも、いまはスキー場といってもリゾートマンションが建ち並び、一晩中煌々とライトアップされています。都会のように眠らない街になってしまいました。
静かな夜に満天の星空。ソリを引く音、囲炉裏の火がパチパチいう音。遠くに聞こえる列車の汽笛の音、そして人のぬくもり…。みんなどこへ行ってしまったのでしょうか。
構成 三代川律子[フリーライター]
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浪花の新名所『大阪ドーム』ぜんぶみせます。
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